体のどこにも悪いところがないのに、赤ちゃんを授かる兆しがない夫婦は少なくはありません。
医療も進歩してきていますから、2年経っても妊娠しない場合は不妊治療に取り組む夫婦も多くいます。それくらい、赤ちゃんを授かりたいというのは切実な願いなのです。
日本は八百万の神様がいると言われる程、神社や神様が祀られた場所は多々あります。その中に、子宝神社や子宝スポットと呼ばれる場所を聞いたことはないでしょうか。
信じられない話かもしれませんが、そういった場所へ祈願しに行くと、赤ちゃんを授かった話をよく聞きます。治療が上手く進まない、赤ちゃんを授かれない状態が長くなると気分も沈んでしまいがちです。
しかし、それは頑張りが足りないわけではもちろんありません。だからこそ1度、祈願に出かけ神頼みをしてみるのも良いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・子宝神社と子宝スポットって何?
・子宝神社への祈願に科学的な効果ってあるの?
・子宝神社へ参拝する際のマナーを知りたい
といった方に、子宝神社や子宝スポットについて詳しくご紹介していきます。
子宝神社って何?
子宝神社とは、妊活中の女性が参拝すると子宝を授かると言われている神社、もしくは子供を授かるジンクスがある神社のことを指します。
神社ですから、ご利益があった場合にはその後も安産祈願やお宮参りなど長くお付き合いしていく神社でもあります。
子宝神社で有名なのは、東京都内では東京水天宮や、猿像があり水天宮に並び称される日枝神社、別名が「子宝神社」と呼ばれている千葉県の菅原大神などが挙げられます。
子宝スポットとは?
子宝神社も子宝スポットに区分されることもありますが、子授け岩と呼ばれるものや、お地蔵様など子宝に恵まれるパワースポットのことを呼びます。
神社のようにお参りをするだけでなく、パワーが秘められた物を触ったり、石川県の女生水・男生水のようにご利益のある水を頂いたりするなど場所によってパワーのもらい方に違いが見られます。
群馬県の伊香保温泉、富山県にある小川温泉元湯のホテルおがわ等、子宝の湯と呼ばれるものまで存在します。子宝神社のように日本全国にあります。
旅行がてらの息抜きの1つとして、子宝スポットへ行ってみるのも良いでしょう。
本当にご利益はある?
子宝神社への祈願と聞くと本当にご利益があるのか、疑わしいと感じる方もいるかもしれません。こうした子宝神社への祈願することによって得られるものとはなんでしょうか?
精神的な観点
人気スポットであればあるほどご利益の話はよく聞きますが、必ず子宝に恵まれるわけではありません。しかし、子宝神社に祈願することで妊娠する確率が高くなる可能性はあるかもしれません。
長い間、赤ちゃんを授かる兆しもなく、不妊治療や妊活を続けていると、人はどうしても精神的に追い詰められてしまう場合が出てきます。
中々、他人に打ち明けられない悩みでもありますから、誰にも話せずストレスになってしまうこともあります。そこで、子宝神社や子宝スポットへ行くのは気分転換としても良く、治療などで疲れてしまった体の息抜きにも繋がります。
ストレスの発散にもなりますから、精神面で余裕ができることで心身のバランスが整い、妊娠しやすくなるのかもしれません。
不妊サークルの中には、子宝祈願ツアーを企画した集まりもあるようです。
科学的な観点
子宝神社などに行く際に必ず行うことが、お祈りです。参拝するからには真剣にお祈りをすると思いますが、この祈る行為が妊娠に良い効果があると科学的に期待されています。
前向きなお祈りは脳内でオキシトシン・ドーパミンなどの快楽物質の分泌が促されることが分かっていて、その中でもオキシトシンはストレスを減らし、血圧の上昇を抑制や免疫力アップの効果があるなど、体にとっても良い作用ばかりなのです。
イライラが溜まっていたりすると体の中では、コルチゾールという良くない物質が分泌され悪影響しかありません。これだけが原因ではありませんが、この成分が働くことで妊娠しにくくなってしまっている部分もあります。
つまり、お祈りをすることでコレチゾールの分泌を軽減し、妊娠力が上がるかもしれないのです。
更に効果を上げるために注意したいのが、お祈りをする時は自分の幸せだけを願わないことです。お祈りの際に良い成分が分泌されるのは、他人の幸せを願ったときが、もっとも多いという分析結果が出ています。
願いに決まりはありませんが、参拝する際には他人の幸福も祈りながら神様へお願いしましょう。
お参りのマナー
子宝スポットに関しては、スポットによって場所も形もさまざまですから基本的にはその場所での注意事項をよく守っていれば、これといった共通の作法は特にありません。
気を付けなければいけないのは、子宝神社です。神様にお願いをするわけですから、参拝のマナーは注意しておきたいところです。
お参りの作法
年末年始のお参りや行事などで、1年に何回かは神社に行くこともあるかと思いますが神社によって参拝の作法が異なります。
ただ、お賽銭を投げて神様へお願いをすれば良いというものではありません。
きちんとした作法は参拝した神社に合わせるのが一番ですが、基本的なマナーとしては、神社に入る前にある大きな鳥居をくぐる前にまず、一礼します。
くぐる際にはややこしいですが、歩道の左側を歩いている場合は左足、右側を歩いている場合には右足から鳥居をくぐるのが作法となっています。
そして、神様の祀られている本殿へ行く時は真ん中を歩いてはいけません。真ん中は神様の通り道だからです。本殿が近くなると、その傍に神様に参拝する前に手と口を清める水が置かれています。手と口を清めてから参拝するようにしましょう。
いざ、参拝をする際にも神様の通り道である真ん中では、なるべく陣取らないことをお勧めします。その神社の正しい作法で、神様へ願いを聞いてもらいましょう。
お参りの時間
参拝をする時に気になってくるのが時間です。
子宝祈願をする時に、神様に失礼に当たらない時間を気にする方は多いようでが、実際は、祈願や参拝に決まった時間帯はありませんので、お参りする時間については特に気にしなくても良いでしょう。
ただし、ご祈祷を受けたい場合であれば、ご祈祷の時間は予め決められているので、きちんと神社のホームページや電話などで確認する必要があります。
お参りの服装
神様へお願いをしに行くのですから、服装には気をつけたいものです。
テレビや雑誌などの神社への参拝特集を見ると、正装をしている姿をよく見かけますから、きちんとした服装で行くべきか悩んでしまうでしょう。
結論から言えば、正装で行くことが望ましいと言えます。神社にもよるので、絶対というわけではありませんが普段着あっても、肌の露出を抑えた服装にすると良いでしょう。
夏場など、ついサンダルを履いてしまいがちですが、お参りには避けたほうがいいでしょう。正装時にいえることですが、あまり華やかにせず、控えめで清潔感のある服装を心掛けましょう。
参拝する神社の数
お守りで良く聞くのが、持ちすぎると神様同士で喧嘩してしまうというものです。そのため、参拝する時は1つの神社にお参りする人が大半です。
子宝祈願ともなると、たくさんの神社に参拝した方がご利益があるのではないかと考えてしまうものですから、悩ましいところです。
お守りは、肌身離さず持つ物なので同じ場所に入れておくのはあまり良くないとされていますが、参拝であれば複数の子宝神社へ行っても問題はないともいわれています。
複数の神社を参拝する際は、それぞれの神様を敬う気持ちを平等に持ちお参りするようにしましょう。
まとめ
子宝神社、子宝スポットにご利益があるとはいわれていても、それは絶対ではありません。神頼みの1つですから奇跡に近いものです。しかし、そういった場所へ参拝して赤ちゃんを授かることができた話が多くあるのも事実です。
参拝へ行ってみようと心に決めたなら、子宝神社や子宝スポットへの敬意を忘れず、半信半疑ではなく100%の願いを神様へ聞いてもらうようにしましょう。