将来、自然に妊娠ができるように体調を整えたり、生活スタイルを見直す、そして妊娠への正しい知識を身に付ける活動であるのが妊活です。赤ちゃんを望む女性には必要な活動です。
通常の夫婦生活を営んでいれば妊娠はできるイメージがありますが、確率的にみても簡単に妊娠できるわけではありません。そして、年齢が上がると共に妊娠ができにくい体になってきてしまうのが実情です。
そこで今回は、
・これから妊活を始めようとしている
・妊娠しやすい生活習慣ってあるの?
・妊娠しやすくなる栄養素ってどんなもの?
といった方に、妊娠しやすい体を作るための生活習慣や注意すること、妊娠しやすくするために効果的な栄養素について詳しくご紹介していきます。
妊娠しやすい体を作る
妊娠しやすい体を作るためには健康診断などの活動を積極的にしていくことも重要ですが、一番大切なのは赤ちゃんを迎えやすい体を作っておくことです。
基礎体温をつけて排卵のタイミングが分かっていても、体内環境が悪ければ妊娠しにくいのは言うまでもありません。むしろ、検査や診断で病気が見つからなかったとしても、新たな障害が起こることも考えられます。
常にベストコンディションを保っておくことで、妊活も実を結びます。
妊娠しやすい体を作るには生活習慣の見直しのほか、必要な栄養を摂取する方法があります。体の健康を意識しながら、妊娠しやすい基盤を作っていきましょう。
妊活に良い生活習慣
毎日の生活習慣が、妊活に与える影響は計り知れません。日々の小さな積み重ねが結果として妊娠という大きな花になります。妊活のために毎日の生活で何を注意すべきでしょうか?
質の良い睡眠を
疲労が蓄積した日に取る睡眠は最高です。次の日、スッキリした気持ちになりますよね。妊活においても、睡眠を取ることは体作りに必要なことで、最適な睡眠時間、質の良い睡眠を取ることが良いとされています。
その理由は、妊娠と睡眠が大きく関係しているからです。人の睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しています。
脳も体も休んでいるノンレム睡眠時は、他のホルモンを調整する作用を持つ成長ホルモンが分泌されており、これが妊娠に関わりのある女性ホルモンの分泌にも影響を与えるのです。
活性酸素は卵子の成熟を妨げ、体にも悪い影響しかありません。睡眠時に分泌されている睡眠ホルモンは、この活性酸素を抑えてくれます。
質の良い睡眠を取るためには時間帯もポイントです。成長ホルモンが活発になるゴールデンタイムと呼ばれる22時から2時の間にしっかりと睡眠を取るようにしましょう。
冷えに注意する
冷えは多くの女性が悩まされる症状です。冷えを改善しておくのも妊娠しやすい体を作るポイントです。冷えは流産のリスクを高めるなど妊活にとって大敵です。
特に、冷えによって影響を受けやすいのが女性ホルモンで、これはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類に分けられますが、妊娠に関わるプロゲステロンが冷えによって分泌が低くなってしまう傾向があります。
こうなってしまうと、流産のリスクに加えて妊娠しにくい体へなってしまいますから、日常生活で体を温めることが大切になります。すぐにできるのは、服のコーディネートです。
寒い日だけでなく、気温が温かい日でも足先の末端や、子宮のある腰回りなど冷えやすい部分を服装で温めましょう。また、日常的に冷たい飲み物は避けコーヒーなど体を内側から冷やす飲料を控えるのも冷え対策になります。
体の内側からも外側からも温かくすることを意識しましょう。
運動をする
妊活ための体作りとして、運動もオススメです。運動不足になると肥満体型になりやすく、女性の場合はそこからホルモンバランスを崩しやすいのです。重症になると、排卵障害にも繋がる恐れがあります。
適度に体を動かせば血行がよくなりますし、体温も上がり先程挙げた冷え改善にもなります。さらに、運動で筋肉を鍛えると代謝が上がりますからホルモンバランスの乱れも抑制することができるのです。
その一方で、運動はストレス発散にも効果的なので、ストレスを溜めない生活が求められる妊活にとって、良いストレス解消になることは間違いありません。
毎日続けていける、自分のできる範囲で無理のない運動で構いません。ヨガやストレッチ、ウォーキングなど自分が取り組みやすい運動を取り入れていきたいですね。
妊活に良い栄養素
妊娠するために摂取するべき栄養があります。そうした栄養を摂取することで、よりよい妊活ができることは間違いありません。妊活において効果のある栄養とはなんでしょうか?
マカ
南米ペルー産のアブラナ科の野菜仲間であるマカは、見た目はカブに似ています。男性の精力剤のイメージが強いですが、体作りに欠かせない栄養分を豊富に含んでいるのです。
マカには、アミノ酸であるアルギニン酸・リジンといった成分や、リノール酸などのコレステロールの調節を助ける不飽和脂肪酸が含まれています。
日本の主食である米に比べて非常に栄養価が高く、更に体に必要な栄養素であるカルシウムや鉄も含んでいます。
また、アルカロイド・サポニン・アントシアニンなどの内分泌腺を刺激する成分によって精力回復の効果もあることから、男性の精力剤としての印象が強くありますが、この精力回復は男性だけでなく女性にも効果があります。ホルモンバランスの妨げになるストレスを軽減し、生殖機能を活性化させてくれます。
マカは、女性の妊娠の助けになる栄養源といえるでしょう。
マカはサプリメントや粉末、ドリンクなどで摂取する方法がほとんどです。マカを使用する前に1度、必ず医師に相談しましょう。
葉酸
妊娠中の妊婦に重要といわれる葉酸は、妊活中も欠かせない栄養素です。そもそも葉酸とは、水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB群に属しています。
エネルギー、DNAに必要な成分で、細胞分裂や体の発育を促す効果もあることから、赤ちゃんが健康に生まれてくるために必要な成分といわれています。
妊娠を希望する妊活中の女性は、葉酸サプリを使用していることが今や一般的になってきています。葉酸は、ガン細胞を抑制したり、認知症や脳卒中の予防、心筋梗塞などの心疾患とアルツハイマーへの効果も期待されています。赤ちゃんのためだけでなく、成人女性にとっても葉酸は必要な栄養素です。
また、男性にとっても葉酸を取り入れることは重要です。あらかじめ摂取しておくことで、精子を作り出す段階で葉酸が効果を発揮し、精子を健康に保つことが期待されています。
妊活は夫婦で行うものですから、これを機に男性も一緒に葉酸サプリメントを摂取するとよいでしょう。
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チアシード
チアシードとは、メキシコなどの中南米を中心に栽培される果実の種です。マヤ民族やアステカ民族などの古い時代から主要な栄養源として栽培されています。
水分を含むと膨らむので、ダイエット食品としても注目されています。「人の生命維持にはチアシードと水があれば足りる」といわれるくらい栄養価が豊富に含まれています。
その成分は8種類もの必須アミノ酸や、a―リノレン酸、亜鉛など女性ホルモンの生成に必要な栄養素や、鉄分、カルシウム、マグネシウム、食物繊維まで含まれています。
強い抗酸化作用と自律神経のバランスを整える働きから妊娠ビタミンとも呼ばれるビタミンEもチアシードは所持しているので、妊活の体作りに役立つスーパーフードといえるでしょう。