夫婦生活が始まり、「いつか赤ちゃんが・・・」と思っていたのに、実際、いざ赤ちゃんが欲しいと思ってもなかなか授からないということも多くあります。
子供は神様の贈り物と言いますが、年を重ねるごとに体の機能も老化していきます。つまり、ただ待っているだけでは、授かる確率も低くなってきてしまいます。
その為に、赤ちゃんを授かるには、しっかりと準備をしておく事が大事になってきます。
・これから妊娠に向けて体作りをしたい
・妊娠に向けて日常生活で注意が必要なことってなに?
・妊娠に向けて、自分で準備できることってなに?
今回は、妊娠しにくくなる生活習慣と妊娠しやすい体作りについて詳しくご紹介していきます。長く妊活をされている方には常識かもしれませんが、確認のために改めてチェックしてみましょう。
乱れた生活習慣が妊娠できない理由になる
早く赤ちゃんを迎えたいという気持ちとは裏腹に、妊娠できないという時は、何かしら理由があります。それはどちらが悪い、という事ではなく男女どちらにも当てはまる事かもしれません。
普段、あまり気にしていない事が理由に当たる場合もあるので、1人で悩まずに、夫婦で一緒に考えてみましょう。
当たり前のように習慣化している日常生活ですが、そんな何気なく過ごす生活に落とし穴があったりします。生活習慣を改めて見つめ直してみましょう。
決まった時間に食事が摂れない
仕事が忙しかったり、夫婦で共働きだとどうしても生活リズムが崩れてしまうものです。
家計のことも考えると、共働きはやめられない。ということもありますが、特に食事の時間が一定でないというのも妊娠できない理由のひとつとしてあげられます。
朝ご飯を食べない、好き嫌いが激しい偏食というのも良くありません。
不規則な生活は体が不調になるだけでなく、赤ちゃんを迎える環境として相応しくはありません。体調万全の体を作る事がまずは大切なのです。
アルコールと煙草
始めると止められない煙草、飲むと病みつきになるアルコール、これが毎日という人は注意しなくてはいけません。
女性なら、妊娠したら吸わない飲まないが約束事となりますが、妊娠したいなら女性は前準備として煙草なら禁煙、お酒は適度を心掛ける必要があります。特に煙草は、卵巣や子宮への血流を悪くしてしまうので結果、妊娠しにくくなるだけでなく、月経不順になる事もあります。
赤ちゃんを身ごもる側ではない男性の協力も必要不可欠です。禁煙、もしくは吸う場合は副流煙を考慮してもらいましょう。お互いに健康を意識し合っていく事も大切です。
体を冷やす
冷たい物が大好き、暑い夏はクーラーが必須という人も気を付ける必要があります。冷えは女性の天敵とも言いますが、子宮と卵巣にも良くありません。
卵子を健康に保つ為、栄養や酸素がたくさん必要な卵巣の周りには、血管が張り巡らされています。体を冷やしてしまうことで全身の血行が悪くなるのは聞いた事があると思いますが、もちろんそれは、卵巣にもダメージを与えてしまうのです。
血管が収縮し血流が少なくなる事で、卵巣は機能が低下します。ホルモンの分泌が乱れてしまうので、排卵が上手くいかなかったり、卵巣の老化を早めるなど嬉しくない事ばかりが起こります。
子宮にとっても、子宮内膜に影響を与え着床がしにくい環境を作り上げてしまうので、体を冷やす事は極力避ける事が重要です。
ストレスを溜めない
ストレスを溜めこんでしまう事は体に良くないとは言いますが、妊娠したい場合でも同じことが言えます。
男性の場合はストレスの所為で精子の数が少なくなる事もあり、夫婦どちらにとっても悪影響にしかなりません。一緒に外に出かけてみたり、気分転換をするなどしてストレスを発散するようにしておくことが大切です。
睡眠をきちんと取るというだけでもイライラする回数が減るので、ストレス対策に効果的です。
ストレス発散と称して、煙草やアルコールに走るのは絶対やめましょう。
妊娠するための体作りと準備
妊娠しにくい体を改善する以外に、何か準備ができるのなら知っておきたいものです。病院へ相談に行くというのもそうですが、自分だけでもできる準備というものがあります。
自分でできる準備として
・基礎体温を記録する
・妊娠の確率が上がる食材の摂取
・紫外線対策に気を付ける
・睡眠時間の確保
・排卵検査薬の活用
が、あります。それぞれ詳しくご紹介します。
基礎体温を記録する
内臓の動きが最も落ち着いた状態の事、それを基礎体温と言います。この基礎体温が女性の場合、ホルモンバランスが変化するごとに高くなったり低くなったりします。
この体温変化を知る事により、女性ホルモンの1つである黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌状況や、きちんと排卵がされているかを自分でも確認する事ができます。測る時は薬局などでも目にする婦人体温計を使いましょう。朝、目が覚めた時に体温を測り、グラフなど自分が分かりやすい方法で記録できるのでおすすめです。
基礎体温を毎日つける事で低温期・高温期とはっきり分ける事ができます。
低温期から高温期に移る前の3~4日、もしくは高温期の1~2日のどこかで排卵が行われているので、妊娠しやすいタイミングを自分で知る事ができるのです。
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もし、記録が乱れている、高温期のはずなのに体温が低いなど一定の記録にならない場合は、黄体ホルモンの分泌が上手くいっていない可能性がありますので、その時は記録を持参して産婦人科へ相談しましょう。
妊娠に必要な食材や栄養の摂取
さすがに、これを食べればすぐに妊娠できる!というものは存在しませんが、これを食べると妊娠しやすい体質なるといった食材や栄養素はいくつかあります。
例えば、乳製品です。乳製品はカルシウムが多く含まれる食材の代表格ですが、このカルシウムが生殖器の健康にも良いと知られており、中でも脂肪分をカットしていない全乳は正常な排卵を促す効果が研究でも明らかにされています。
他に、玄米や野菜にも含まれる複合炭水化物を生活で小まめに取る人が、お米などの普通の炭水化物を取る人に比べて排卵が規則的になったというデータもあります。
この他にも効果が期待される食材はあると言われますが、やはり個人差は出てきてしまいます。あくまで参考程度に考えておきましょう。
大切なのは1日3食、旬の食材を取り入れたバランスの良い食事を取る事と言えるでしょう。
紫外線対策に気を付ける
妊娠する可能性を高くするために、適度に体を動かす事も大切です。体の冷え防止にもなりますし、ウォーキングがてら外へ出るというのも、運動ができる上にストレス発散にもなるので一石二鳥です。
だからと言って、油断をしてはいけないのが肌の敵でもある紫外線です。太陽に当たるのは体にとって良いことでもあるのですが、紫外線は、喫煙や飲酒と並んで活性酸素を増加させる危険なものです。
活性酸素は、呼吸して酸素を取り込む生物は必ず持っているものですが、これが増えすぎると卵子や精子の質を低下させ、子宮内膜の状態も悪くしてしまうのです。
絶対に太陽に当たってはいけないわけではありませんが、なるべく紫外線の予防を忘れないようにしましょう。
睡眠時間の確保
睡眠をしっかり取る事で得られる効果は絶大です。ストレスを激減させるだけでなく、それによって活性酸素の発生を抑えることができますし、ホルモンバランスを安定させることもできます。
無理に眠る必要はもちろんありませんが、目安としては6~8時間取れると良いでしょう。個人差はありますが、大切なのは体の疲れも取れていることです。
きちんと睡眠時間が確保されると生理不順も減ってくるので、妊娠を望む女性にとって睡眠時間は重要なことです。
排卵検査薬の活用
排卵検査薬とは、排卵の兆候がある日にちを検査する薬です。薬とは言っても飲んで誘発するような物ではなく、一般的には尿検査に近いようなものがあります。
この検査薬で、尿中に含まれる黄体形成ホルモンの濃度を確認する事ができます。排卵の直前になるとホルモンの濃度が高くなるので、排卵日を予測することができるというものです。
こうして基礎体温と同じように排卵の正確なタイミングを知っておく事で、妊娠の可能性を高めることができます。現在は薬局医薬品という位置付けの為、購入する時は薬剤師のいる処方箋受付がある調剤薬局やドラッグストア、輸入代行として合法的にネット通販しているメーカーなどで購入する必要があります。
まとめ
日常生活でご紹介したことを、意識していくことで、妊娠しやすい体を目指しましょう。また、妊娠を望む場合は、赤ちゃんのためにも葉酸の摂取が必要です。サプリメントなどで、意識的に摂取していきましょう。
赤ちゃんができないからといって1人で何とかしようとはせず、病院でもエコーを使用した排卵日の予測、そしてアドバイスも同時に行ってくれる所もありますので相談してみるのも良いでしょう。
健康的なベースを整えて、赤ちゃんを迎えたいですね。
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