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妊活を始める前に!妊活に必要な健康診断とは

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妊活健康診断

妊活とは、妊娠についての正しい知識と自分の体の状態を良く把握し、そして妊娠しやすくする為の体作りやライフスタイルを意識的に整えていくなど、妊娠に対して前向きに活動していくことを言います。

流行語大賞で第2位に選ばれたり、最近では有名人でも妊活宣言があったことから女性が大きく関心を示す話題の1つとなっています。

晩婚化に伴い出産年齢も高くなりつつある今、高齢出産は何も珍しいことではありませんが、その影で妊娠ができず悩んでいる女性は大勢います。やはり、年齢が上がると共に妊娠する確率は下がってきますし、妊娠できても流産などのリスクも高くなってしまいます。

そこで妊娠に向けての活動の中で、健康診断はもっとも大切な部分となっています。

今回は、

・妊活の健康診断って何をするの?
・ブライダル検診を受けたけど健康診断は必要なの?

といった方に、妊活前に受けておきたい検査の種類や健康診断について詳しくご紹介しています。

妊活に健康診断って、本当に必要なの?

婦人科健診など、妊活中も大切になってくる健康診断は、家事と仕事を両立していたりする忙しい女性ですと後回しにしたくなってしまうものです。

重要性が見出せない、時間がないという理由もありますが、健康診断はとても必要なものです。はっきりした特定が難しい不妊の原因が早く発見できる事もありますし、万一、精機能などの身体的な問題が見つかっても、治療を早期に行うことができます。

妊活における、自分の体の状態を把握しておくためにも、健康診断は非常に重要な位置づけにするべきものです。

妊娠を控える大切な体なのですから、ないがしろにしてはいけません。

健康診断の内容

健康診断の内容として中心になってくるのは、内診と呼ばれるものです。医師が直接、子宮に触れる、もしくは専用の器具を挿入して卵巣などの状態を診察します。

痛い、局部を見せるのに抵抗があるなどの不安を感じやすい内容なのですが、直接触れることができるということで、他の検査では中々わからない子宮内、子宮口の異常や病気を発見できる精度の高い健診です。

男性医師に比べると、女性医師の方が抵抗も少ないという意見も多くあるので、どうしても男性医師では抵抗があるという場合は、事前に病院を調べてから受診すると良いでしょう。

済ませておきたい検査項目

内科的な健康診断はもちろんですが、女性ならではの病気であり、妊娠をする時に大切な機能となる子宮や卵巣などの検査や予防接種も必要になってきます。

妊活を万全に行うために、きちんと検査をして不安を取り除きましょう。

一般検査

子宮がん検査などの婦人科検診を受診する前に、先に受けておきたいのが、一般検査です。ここでは主に、尿検査・血液検査・血圧測定・心電図など妊活でなくても受ける検査を行います。

胸部レントゲン撮影もこの中に含まれているのですが、X腺が体と赤ちゃんに与える影響からか受診をする人としない人の半々に分かれます。

もっとも影響を受けやすい時期に検査を受けたとしても、理論上は大きな問題はないとされていますが、そのタイミングで万一妊娠していた場合は、妊娠中に後悔したり、不安になったりする可能性もあります。

レントゲン撮影を行う目的は肺がんなどの病気を見つけることにあるので、妊活中で体調にも変化がないという場合には、不安を抱えながら無理に受ける必要はありません。自分の考えに沿ってレントゲンを実施するか否か決めると良いでしょう。

婦人科で受けられる検査

一般検査で問題がなかったら婦人科でも検査を受けましょう。婦人科で受ける検査は妊娠や出産に影響があるものも多く、
もちろんないがしろにはできません。

やはり妊活には欠かせない検査ですので、必ず受診しましょう。

子宮ガン検査

女性の精機能を中心に行いますが、代表的なのは子宮ガン検査です。子宮ガン検査では妊活世代に急増している子宮頸がんの早期発見が念頭に置かれています。

子宮頸ガンは、性交渉をしたことがある女性の半数以上の方が、一度は感染すると言われるヒトパピローマウイルスという一般的なウイルスが原因で発症するのですが、自覚症状が少なく、ゆっくり進行していく事が特徴です。

ほとんどの場合、体の持つ免疫力で消滅してしまうのですが、この検査を受けておく事で、もし発症していたとしても治療が遅れるという事態を避けることができます。子宮頸部の状態やおりものを確認し、子宮頸部の細胞を採取するだけなので、痛みもほとんどなく5~10分で済みます。

ただし、この検査で分かるのはあくまで子宮頸ガンなので、子宮体ガンの検査を行う場合には、また方法が変わります。この場合は奥の子宮内膜の細胞を採取・観察するので、子宮頸ガンの時より、少し痛みを伴います。

どちらの検診も、検査で異常が認められれば更に精密検査が行われ、その結果によって治療方針が決まります。

乳ガン検査

子宮ガンに続き、女性が罹りやすいと言われているのが乳ガンです。しかし、早期発見ができれば乳房を温存する事もできますし、命に別状はありません。

ただ、検査方法が超音波検査の他、マンモグラフィーと呼ばれるX腺での検査になってくる為、赤ちゃんに悪影響を与える可能性が考えられます。影響が出やすいのは妊娠前期と言われているものの、妊娠した状態で受けるのはあまりお勧めできません。

また、乳ガンはエストロゲンという女性ホルモンがガン細胞の活動を促してしまうので進行が早いと言う特徴があります。

妊娠した後に、発症が分かった場合、治療も赤ちゃんに負担になってしまうものが多いです。最悪、治療を諦めるか、赤ちゃんを堕ろすかの選択しなければならなくなりますので、妊娠前に検査をしておく事が大切です。

おりもの検査

基本的には、おりものの色が気になる時、また外陰部に痒みや痛みを感じる時に受ける検査ですが、梅毒やガンジダによる性感染症が体に与える影響を考え、検査を受ける妊活中の女性が増えてきています。

この検査で不妊に繋がってしまう事もある膣炎、そして外陰炎を調べることができます。

おりものは自分でも異常が分かりやすいものなので、変化が見られた場合には相談してみても良いでしょう。

予防接種

予防接種とは病原性のないもの、または弱い病原体を摂取して抗体を作るものです。感染症には母子感染を起こすものから、母子がかかるとお腹の赤ちゃんの発育に影響が出るものまで様々です。

妊娠中に接種を受けることもまた、赤ちゃんへの影響が考えられるので、受ける場合には妊娠前に検査と共にしておく必要があります。

風疹、B型肝炎などの感染症からクラミジア、梅毒などのパートナーの検査も重要になる性感染症まで症例はたくさんありますが、何も全て検査する必要はありません。

例えば、風疹は自治体によっては成人女性を対象に風疹の抗体検査を行っている保健所もありますから、予防接種をしたか定かではなくても、市役所への問い合わせで簡単に確認する事ができます。

水痘も日本は成人の約95%が抗体を持っているそうなので、必ず全員が受ける事はないようです。ただし、赤ちゃんの体と健康を考えるならば、検査と摂取は行える内に済ましておいた方が良いでしょう。

診断前のよくある疑問

妊活を決めたら受けて欲しい健康診断ですが、初めての場合は分からないことも多く不安なものです。

実際に、診断を受ける時に生理になってしまった場合や、お金がかかってきてしまいますから、悩んだまま踏み出せないという事もあります。ここでは、そんな悩みの中からよくある疑問と注意点をご紹介します。

生理中は受診できるのか?

定期的に受けることが望ましい健康診断ですが、女性には毎月必ず生理がやってきます。月経血が出てしまっている状態で検診ができるのか、と疑問に思う女性は多いようです。

日にちを数える事ができますから、予約の時にその期間を避ける事はできますが、前後してしまう場合もあるので、万が一当たってしまった時、予約をキャンセルしようと考えることでしょう。

しかし実際には、かかりつけの病院によって検診できる場合もありますが、正しく診断できない可能性もあります。通常は周期的に来るものですから、安定しているという場合には、生理中を避けて検査を行ったほうがいいでしょう。

検診にかかる費用は?

妊活に必要不可欠とはいえ、病院にしてみたら検診の一環です。患者が希望して受けるものになるので、もちろん自費診療になってきます。受診する医療機関によって金額は変わってきますが、だいたい3万円くらいが一般的のようです。

また、これとは別に検査を受ければ、その分の費用も加算されます。血液検査のように、調べる内容が追加されるごとに金額が高くなっていく場合もあります。

ほとんどの病院、クリニックではホームページを調べれば内容と大よその金額が把握できますし、はっきりと知りたい場合は電話などで直接連絡を取ってみると良いでしょう。

ただし、何か自覚症状があって来院し、医師が検査を必要だと判断した場合は、自費ではなく保険診療となります。

ブライダルチェックはしたのだけれど…

ブライダルチェックとは、結婚前の女性が内科的な健康診断、そして感染症や妊娠ができる体なのか身体的な健康面を含めて婦人科検査を受ける事を言います。

健康な体で赤ちゃんを授かりたいという考えから急速に広まった考えなのですが、内容は妊活で受けたい健康診断と似ているため、チェックはしたからと健康診断をしない人も中にはいるようです。

しかし、医療機関によって検診内容にバラつきがあるため、本当に自分に必要な検査を受診できていない可能性も出てきます。

健康診断は、1度で安心するのではなく定期的に受けることが望ましいので、面倒くさがらずにきちんと受けるようにしましょう。

まとめ

自費費用という理由や、わざわざ時間を作らなければいけない関係で、妊活を始めても受けないことが多い健康診断ですが、最近では、若い女性でも子宮内膜症などが見られるようになってきています。

診断を定期的に受診していれば早く発見をすることもでき、結果的に自分の体と赤ちゃんを守る事にも繋がっていくのです。

赤ちゃんを迎えるためにはまず「体の状態を常に把握しておくこと」が、最短距離で良い結果をもたらしてくれるのではないでしょうか。


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